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第726話 不信とか恐怖とかさ

前略

ゆめはざへようこそ





人間は理不尽だ。信じる事は難しいのに疑うことはこんなにも容易い。

言葉尻一つ捕まえて相手から自分への興味の無さを見出そうとしている。

相手を信じようとする執着が妄念を生み、取るに足らぬ小さな綻びを大きく見せる。

その大きな綻びを憂い、恐怖しながらも、どこかでこれ以上は無いという安堵感に酔う。

相手を信じないことは自らの保身のために自らをある程度貶めているのだ。

しかし、気付いていながら直らない。心中で相手を貶めてる事にすら気付いていながら。

一度増幅された妄念を解消する術はもはや相手頼みなのである。

相手が私に微笑みかけ、楽しげに接してくれる事がこの不信の特効薬となるのだ。

相手が私を見ていてくれる。それさえ確認できれば良いのである。

そんな簡単な事、とはいえ、私の脳に蔓延る妄念は視界を曇らせる。

笑顔の裏に強引に影を見出し、自分の世界で塞ぎ込む。

信じなければ傷つかない。孤独を選んだウサギの気持ち。寂しさで寂しさを覆う。

でも、やはり、それでも、信じられるとしたら、相手の温かさだけなのだろう。

こっち、向いてください。






~コメ返信~

>モナナ先輩

いい意味でこんな事言ってられるのが今だけならいいんですけどねぇ。

もっと暇な日々を過ごしたいです・・・。


そうですねぇ、また機会を見つけて是非!となると大分後になってしまうとは思いますが・・・。
by anzy-ryota | 2009-04-11 00:33 | 台本
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